乳がん・子宮がんは年々増加
『がんに罹る人が増えている』
皆さんもよく耳にされているのではないでしょうか?
ではどのくらい増えているのか、というと……
グラフの通り、乳がん・子宮がんともに増えています。特に乳がんの増加が目を引きます。
人間ドック受診者を対象にした調査でも、2015年度の全国統計では乳がん・子宮がんともに上位5つのがんに数えられています。
少し前、著名な方が乳がんとなり闘病されていたことで、乳がんの怖さと検診の大切さが改めて社会に認知されました。乳がん検診を受けようというムードが高まったことは記憶に新しく、府中クリニックでも受診を希望される方が増えています。
当院での検診実施数、がん発見数(異常所見が指摘され精査の結果がんと確定診断された数)は乳がん・子宮がんともに増加傾向にあります。
乳がんの特徴として、40歳~50歳代の女性に特に多いことがわかっています。ただ増え始めるのが30歳代からですので、予防の観点からは30歳代からの受診をお勧めいたします。
一方、子宮がんは20歳代から罹患率・死亡率ともに高くなっていくため、乳がん検診以上に若年のうちから検査を受診することをお勧めいたします。
乳がん・子宮がん検診をもっと受けやすく
市町村や健康保険組合などの補助制度の利用を
府中クリニックでもこのようなお声、ご相談をいただきます。
残念ながら人間ドックなどの健診は『予防』のため、保険による補助はありません。
でも全てのがん検診が完全に自費かというと……
ご安心ください、お得に検診を受けられる補助制度があります。
それが、市町村や健康保険組合などが行っている乳がん・子宮がん検診です。
最近では従業員やそのご家族の方を対象に会社が独自に制度を設けていることもあります。
実はクーポンなしでも大丈夫?
市町村から指定された医療機関で検診が受けられます。
各市町村では乳がん・子宮がんを始め、肺がんや大腸がんなどの各種検診を実施しています。市町村ごとに制度が異なるため、対象者や費用などが異なりますが、各市町村が指定する医療機関で制度を利用することができるのです。
各市町村もクーポン券を発行したり受診をおすすめするハガキを送付したり、市民検診の受診率を上げるための工夫をされています。
よくあるお問い合わせのなかにこうしたお声がありますが、クーポン券やハガキがなくても受けられることがあります。詳細は各市町村にお問い合わせいただくほか、市町村のホームページや広報誌などに記載していることも多いので、気になる方は一度ご覧になることをおすすめいたします。
参考として、以下は府中クリニックで市民検診を利用される場合になります。
今年度より、クーポンをお持ちでない方も、対象のご年齢であれば高石市の乳がん・子宮がん検診を府中クリニックで受診いただけるようになりました。
現在、府中クリニックが受付可能な市民検診は下表の通りです。
和泉市 | 忠岡町 | 高石市 | |
---|---|---|---|
肝炎ウイルス検診 | ○ | ○ | × |
肺がん検診 | ○ | ○ | × |
胃がんリスク検診 | ○ | ○ | × |
胃がん(X線)検診 | × | ○ | × |
胃がん内視鏡検診 | × | × | × |
大腸がん検診 | ○ | ○ | × |
骨粗しょう症検診 | × | ○ | × |
前立腺がん検診 | ○ | ○ | × |
乳がん検診 | ○ | ○ | ○ |
子宮がん検診 | ○ | ○ | ○ |