乳がんは乳腺内にできる癌とされており、出産・授乳歴がない方や、ホルモンや遺伝、生活習慣による原因が多く罹患率も高い病気です。
● 乳がん検診とは
乳がん検診は、乳がんによる死亡率を減少させることを目的として行われる検査です。
乳がん検診では、主にマンモグラフィ検査が行われており、追加で乳房超音波検査を組み合わせることによって乳がんの発見率が上昇します。
● 日本の乳がんの現状
乳がんは、女性の罹患率1位であり、30代から徐々に増加していき40代後半に一度ピークを迎え、さらに60代後半から70代にかけてピークを迎えます。
死亡率は、大腸、肺、膵臓に次いで4位です。
(国立がん研究センターがん情報サービス「がん統計」(厚生労働省人口動態統計、全国がん登録))
● マンモグラフィとは
マンモグラフィとは、乳房をX線で撮影する検査で、病気の検出能をあげるために乳房を引っ張りながら平らにして撮影を行います。
唯一、乳がんの死亡率減少効果がある検査と報告されており早期発見をするために最も有効な方法の一つとされています。
● マンモグラフィ
〈メリット〉
・乳腺エコーでは分かりづらい微細な石灰化の描出が得意
・乳がんの死亡率減少効果がある検査
〈デメリット〉
・被ばく、受診者自身の痛みがある
・乳腺濃度の高い乳房(40歳未満の若年女性または、高濃度乳房の記載がある、授乳中)方は、しこりや腫瘤が見えづらくなる
● 乳房超音波検査
〈メリット〉
・乳腺濃度の高い乳房(40歳未満の若年女性または、高濃度乳房の記載がある、授乳中)方は、しこりや腫瘤を検知するのが得意
・被ばくや痛みなどがない
〈デメリット〉
・微細な石灰化がわかりづらい
・検査をする技師の技術力に左右されやすい