● 骨粗鬆症とは
骨の量(骨量)が減る、または骨の質が低下することで骨がもろくなり、骨折しやすくなる病気を言います。
● 骨粗鬆症の原因ってなに?
骨代謝のバランスが崩れるのが原因と言われています。
骨粗鬆症の原因には、閉経や加齢などによって起こる原発性骨粗鬆症と、病気や薬が原因で起こる続発性骨粗鬆症の2つのものがあります。
● 骨粗鬆症は女性の方が多いって、ホント?
骨粗鬆症の潜在患者数は全国で約1,590万人と推定されています。
特に80歳以上の女性では、2人に1人が骨粗鬆症であるとの調査結果が出ています。
40歳代くらいから加齢に伴い、骨量は減少していきます。
特に女性の方は閉経後、急激に骨量が減少していくと言われています。
骨粗鬆症の検査は、骨の強度を測る検査です。主に骨密度を測定し、骨折のリスクを評価します。X線や超音波など様々な方法があり、痛みも少ない検査です。
●DEXA(デキサ)法
DEXA法は、現在最も一般的な骨密度測定方法です。
2種類のX線を使い、骨の密度を非常に正確に測定することができます。
【腰椎および股関節DEXA】
腰椎と股関節(大腿骨近位部)は、骨折のリスクが高い部位です。
これらの部位の骨密度を測定することで、骨粗鬆症の診断や治療効果の評価に役立ちます。
【前腕DEXA】
手の骨の密度を測定します。
腰椎や股関節と比べて放射線量が少なく、簡便に行えるため、スクリーニング検査として利用されます。
府中クリニックの検査方法です
●MD法
MD法は、X線を用いて手の骨の密度を測定する方法です。DEXA法と同様に、簡便に行えるという特徴があります。
●超音波検査
超音波検査は、超音波を用いてかかとの骨の密度を測定する方法です。
X線を使用しないため、妊婦さんでも安心して検査を受けることができます。
●骨折のリスク上昇
日常的な動作や軽い衝撃でも骨折しやすくなります。
特に、脊椎圧迫骨折、大腿骨頸部骨折などは、寝たきりや介護が必要になる可能性が高く、生活の質を大きく低下させます。
●疼痛
骨折だけでなく、骨折に至らない場合でも、骨の痛みや背中の痛みを感じることがあります。
特に脊椎圧迫骨折では、神経を圧迫し、歩行困難やしびれを引き起こすこともあります。
●身体機能の低下
骨折を繰り返すことで、運動機能が低下し、自立生活が困難になる可能性があります。
また、骨折を恐れて活動量が減り、筋力の低下や心肺機能の低下を招くこともあります。
骨粗鬆症による身体機能の低下は、以下のような形で介護が必要となるリスクを高めます。
【骨折による寝たきり】
骨粗鬆症によって骨折をすると、特に高齢者では寝たきりになるリスクが非常に高くなります。
寝たきりになると、褥瘡(床ずれ)や肺炎などの合併症のリスクが増加し、介護が必要になります。
【ADL(日常生活動作)の低下】
食事、着替え、トイレなど、日常生活を送るための動作が困難になることがあります。
【QOL(生活の質)の低下】
骨折の痛みや身体機能の低下は、精神的なストレスとなり、うつ病などの精神疾患を発症するリスクを高めます。
これにより、生活の質が大きく低下し、介護が必要になる可能性があります。
●精神的な負担
骨折の痛みや身体機能の低下は、精神的なストレスとなり、うつ病などの精神疾患を発症するリスクを高める可能性があります。
●医療費の増加
骨折治療には、入院、手術、リハビリなど、高額な医療費がかかります。
また、長期にわたる介護が必要となる場合もあり、経済的な負担も大きくなります。