『内視鏡』は身体的にも経済的にも時間的にも優れた治療法です。欠点があるとすれば、早期がんのような早い段階でしか行えないという点でしょうか。
このように、大腸がん1つとっても、如何に早期発見・早期治療が求められていることがお分かりいただけるのではないでしょうか。
がんになる前の病変が見つかることもあります。早めに見つけておけば治療に入る、もしくは本当に治療が必要なものなのかどうかをしっかり見極めることもできます。もちろん、がん以外にも病気はありますので、そちらについても治療に繋げられたり、今後生活する上で何に気を付けなければいけないかを知る機会にもなります。
問題がないとわかれば安心して生活を続けられるということです。何か病気が見つかっても、何に注意すればいいか、どんな生活を心掛ければいいのかを知る機会に繋げられ、必要以上に病気を恐れる必要がなくなります。
早期発見・早期治療のデメリット
早期発見・早期治療にはメリットがいくつもありますが、同時にデメリットについてもお伝えしなければなりません。先ほどの日本対がん協会では、次のようなデメリットを提示しています。
デメリット1:『がん検診の判定・診断の結果が100%正しいというわけではない』
デメリット2:『結果的に不必要な治療や検査を受けてしまうことになる可能性もある』
デメリット3:『検査によって身体に負担がかかってしまうことがある』
早期発見・早期治療にはメリットがいくつもありますが、同時にデメリットについてもお伝えしなければなりません。先ほどの日本対がん協会では、次のようなデメリットを提示しています。
デメリット1:『がん検診の判定・診断の結果が100%正しいというわけではない』とは これも大腸がんを例にしますと、健診では便潜血検査を行うのが標準的です。採便するだけなので非常に安く簡便な上、死亡率減少効果を示す充分な根拠が研究で得られているほどなのですが、1度の検査では潜血(便に血が混じる)反応が出ない『陰性』と判断されることがあります。出血しないポリープや早期がんもあるためです。