MRI装置を導入しました

2019年11月からMRI装置(キャノン社製 1.5テスラ)が稼働を始めました。MRIとは磁気共鳴画像(Magnetic Resonance Imaging)の略で、強い磁石と電磁波を使って体内の状態を断面像として描写する検査です。「縦」「横」「斜め」など自由に断面を撮影できるのが特徴で、頭蓋骨に囲まれた脳や脊髄などの診断に適しています。MRIは強い磁場と電波を使って画像を撮るので、X線による被ばくの心配は要りません。
検査時は寝台の上で横になり、大きな丸い筒状の機械の中に入っていただきます。痛みは全くなく、検査時間は20分程度です。検査中は振動音が生じますが、耳栓をお使いいただきますのでご安心ください。

脳ドックのススメ

脳血管障害(脳卒中)は最新となる2018年の統計で、悪性新生物、心疾患、老衰に次ぐ、日本人の死亡原因の4番目となる代表的な疾患で、寝たきりになる1番の原因でもあります。高齢化社会や生活習慣病の増加により、その患者数は増加しており、若年層にも脳血管疾患が増えています。発病すると介護が必要となってしまうような様々な後遺症を引き起こし、日常生活に支障をきたしてしまいます。
脳ドックは、MRI・MRAによる画像診断と頸部の超音波検査を行う健康診断です。脳動脈瘤、血管異常、無症状の脳梗塞や脳腫瘍などをはじめ、自覚症状の出にくい脳血管の動脈硬化や脳動脈瘤などを早期発見することによって、治療や予防に繋がります。

脳ドックで何がわかるの?

【MRI】
頭部を輪切りにしたような画像撮影を行って、頭の中の構造をみます。主に脳腫瘍や脳梗塞を発見します。写真は、当施設で見つかった右前頭葉髄膜腫(矢印)です。
【MRA】
立体的な画像で脳の動脈硬化の様子や血管内部が狭くなっていないか血管だけを映し出して調べることができます。写真は、当施設で見つかった右中大脳動脈瘤(矢印)です。
【頸動脈エコー】
手で首を触れるとすぐわかる、体の浅いところにある頸動脈に超音波をあて、頸動脈の壁や内腔の状態から動脈硬化を調べることができます。

早期発見のメリット

「無症候性脳梗塞」

まったく症状がないのに検査で時折見つかる脳梗塞!
「高血圧」、「糖尿病」、「高脂血症」など危険因子を持つ人は、無症候性脳梗塞の頻度が高く、さらに症状のある脳梗塞に進行する確率も高いうえに、脳の機能も早い時期から落ち始めている人が多いことがわかってきました。
「無症候性脳梗塞」と診断された場合は危険因子の治療が大切になります。
これは1つの例となる病気です。
早めに見つけることができれば、手術は必要か、今後の生活で気をつけなければならないことは何かなど、医師とともに余裕を以ってリスクコントロールをできるようになります。
脳梗塞や脳出血などの脳血管障害は脳卒中として急に発症することが多い怖い病気ですが、事前に血管障害や動脈硬化を示唆する所見があれば、早めに治療を行い予防ができる病気でもあります。また特に自覚症状がなくても実際には脳に脳梗塞や動脈硬化の所見があるかもしれません。
自分が倒れてしまったら会社や家族に大きな負担がかかってしまう自営業の方などは、症状がない元気なうちに一度脳ドックで脳卒中の兆しがないかをチェックすることを検討されてはいかがでしょうか?